永遠の輝き、ダイヤモンドの起源を紹介
最も美しい宝石の一つとして知られているダイヤモンド。
その変わることのない輝きは古くから人々を魅了してきました。
ダイヤモンドは深い歴史に包まれていてダイヤモンドの起源については数々の研究が行われていますが、今回は代表的な説をいくつか紹介します。
ダイヤモンドの起源
まず、地球内部からの起源説があります。この説によると、ダイヤモンドは地球が形成された初期から存在していたとされています。
炭素原子で構成されているダイヤモンドは、地球のマントル深部で高温高圧下にて形成され、マントルプルームという上昇流によって地下深部から地表近くへ運ばれてきたと言われています。
次に、隕石からの起源説があります。隕石中にもダイヤモンドが含まれることがあり、この説によれば、宇宙空間から地球に降り注いだ隕石がダイヤモンドをもたらしたとされています。実際に隕石の衝突があったと考えられるクレーター跡において、マイクロダイヤモンドと呼ばれる微小なダイヤモンドが発見されています。これらは、ダイヤモンド生成に不可欠な高温高圧環境が、隕石の衝突によって一時的に地表近くで再現されたために作られたものだと推測されています。
他にも、地下水からの起源説や、生物由来説なども存在します。地下水からの起源説によれば、ダイヤモンドは地下水によって運ばれて地上に達したとされています。または、生物由来説によれば、ダイヤモンドは昔の生物が残した有機物が圧縮されたものだとされています。
様々な説の中でも、現在ではダイヤモンドは主に地球内部で形成されたものであると考えられており、実際に採掘されるダイヤモンドは、地下深くにあるダイヤモンド鉱床から掘り出されることが多いです。ダイヤモンドが発掘された初期は現在のような研磨や加工技術がなかったため宝石としてではなく、強い魔力が宿すとされ魔除けやお守りとして尊ばれていたようで、その価値もルビーやサファイアの8分の1程だった言われています。15世紀になりダイヤモンドをダイヤモンドで研磨するカッティング技術が確立されてから、人々はこぞって美しいダイヤモンドを求めるようになり、宝石としても徐々に認知されるようになりました。17世紀になるとダイヤモンドのカット技術も進化を遂げ、ダイヤモンドの持つ輝きを最高度に発揮できる『ラウンドブリリアントカット』が発明されて以降ダイヤモンドは宝石の王様の地位を築きあげてきました。ダイヤモンドは今でこそ、市場で大きなシェアを占めていますが、宝石として重宝されるようになったのはほんの数百年足らずのことなのです。
ダイヤモンドの名前の由来
ダイヤモンドの語源は、「adamazein」というギリシャ語で、「どんなものにも征服されない」という意味があります。諸説ありますが、その後ラテン語で「硬い石」を意味する「adamant」に変化を遂げ、最終的には頭の「a」が取れて「diamond」と呼ばれるようになったという説が有力です。
和名では『金剛石』と呼ばれていて、金剛は仏教用語で金属の中で最も硬いという意味があり、美しさ、稀少性、硬度全て兼ねそろえているダイヤモンドはパワーストーンとしても最強と言われるほど強い力をもっています。
石言葉は『永遠の絆、純潔、純愛』、ダイヤモンドは地球上にある最も硬い物質であることから固い絆を結ぶという意味合いがあり、婚約指輪や結婚指輪に相応しい宝石として多くの人々から選ばれています。
今回はダイヤモンドの起源についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
様々な起源説がありますがこのようにダイヤモンドが人の手に渡るまでには、自然界に起こるわずかな奇跡に加え大変多くの時間と労力がかかっているのがわかりますね。採掘されたダイヤモンドを手に入れる事は奇跡の出会いに等しいのです。ぜひ実際にその輝きを見てこれだ!と思う一点を見つけてみてください。