1. ダイヤリング相場は「数字」ではなく“人の心理”で動く

ダイヤリングの相場は、カラットや品質といった数値だけでは説明できません。2026年の市場では、価格の背後にある“心理価値”がこれまで以上に強く働いています。

ダイヤの価値は「希少性 × 美しさ × ストーリー」によって形成され、さらに人の感情が価格の幅を生みます。そのため、同じ0.3ctでも12万円・20万円・35万円と大きく差がつきます。

2. 相場を決める「3つの価格タイプ」

2026年のダイヤ相場は、以下の3つのゾーンに分類すると理解しやすくなります。

①「量が多い → 安くなりやすい」ゾーン

対象：0.2〜0.3ct
この領域は流通量が多く、価格が安定しやすい反面、高騰しにくい特徴があります。若年層需要の低下やラボグロウンの普及により、全体的に値ごろ感のある相場です。

相場の目安：
・0.2ct：8〜12万円
・0.3ct：12〜20万円

②「欲しい人が多い → 値崩れしにくい」ゾーン

対象：0.4〜0.5ct
婚約需要の中心で、最も“売れる”価格帯です。ちょうど良い存在感と実用性から市場の支持が強く、2026年も価格が落ちにくい領域として注目されます。

相場の目安：
・0.4ct：18〜30万円
・0.5ct：25〜45万円

③「供給が少ない → 値上がりしやすい」ゾーン

対象：1ct以上の高品質ダイヤ
鉱山閉鎖や供給減少により、大粒ダイヤは世界的に希少化しています。富裕層の需要も高く、2026年はさらに価格上昇が見込まれる領域です。

相場の目安：
・1ct（H・VSクラス）：60〜110万円
・1ct（高品質）：120万円以上

3. ダイヤ相場が“心理価値”で変動する理由

2026年の相場は、物理的要因だけでなく「心理」が価格を押し上げるケースが増えています。ここでは特に影響力の強い要素を解説します。

① 希少性の心理が価格を高める

大粒ダイヤは「手に入りにくいほど欲しくなる」という心理が強く働きます。供給が減っている状況では、さらに希少性価値が高まり、相場を押し上げる要因になります。

② 高いものほど“価値があるように見える”効果

“プレステージ効果”によって、高い価格は「より良いもの」という印象を生みます。婚約指輪では特にこの心理が強く、相場の底上げに作用しています。

③ SNSでの見え方が市場価値を変える

SNS時代の2026年では、画像や動画での“見え方”が選ばれる理由の一つです。特にオーバルやクッションカットなどはSNS映えをきっかけに人気が高まり、相場に影響が出ています。

4. 相場を見るときの重要ポイント

✔ カット（輝き）を最優先

ダイヤの価値に最も影響するのはカットです。Excellent、特に3EXは市場で強く評価されます。同じカラットでも美しさが大きく変わるため、相場の基準を読み違えないためにも重要です。

✔ カラーは「肌でどう見えるか」を基準に

肌になじむカラーはG〜Hライン。写真では差が分かりにくいため、実物を見て判断するのが理想です。

✔ 資産性を重視するなら「GIA × 1ct以上」

将来的に価値を保ちやすいのは1ct以上の天然ダイヤです。特にGIA鑑定でD〜Fカラー・VS以上であれば、市場での評価も高く、価格が落ちにくい傾向があります。

5. 2026年に“後悔しない”ダイヤリングの選び方

■ 普段使いなら

・0.2〜0.3ct
・Hカラー以上
・SI1〜VSクラス
・Excellentカット コスパが良く、日常で最も輝くバランスの良い選択です。

■ 婚約指輪なら

・0.3〜0.5ct
・G〜H
・SI1〜VS2
・Excellent〜3EX SNS映え・実用性・満足度の全てが整った王道ラインです。

■ 資産性を求めるなら

・1ct以上
・D〜Fカラー
・VS以上
・GIA鑑定 2026年市場で最も“価値が落ちにくい領域”です。

6. まとめ：2026年の相場は「心理 × 希少性」で決まる

ダイヤリングの相場は、カラットや品質だけでは語りきれません。希少性、心理、SNS、資産価値が複雑に絡み合い、2026年の相場を作り出しています。

価格だけを見るのではなく、「なぜその価格なのか」を理解することで、同じ予算でも満足度の高い選択ができるようになります。