婚約指輪に選ばれるダイヤモンドとは?人気のグレードも紹介
婚約指輪はよく聞くけどその意味やどうしてダイヤモンドとセットなのかなど、今回は婚約指輪に纏わる疑問に対してご紹介したいと思います。
婚約指輪とは?
婚約指輪とは、プロポーズの際に男性が女性に贈る指輪を指します。
結婚指輪は日常使いも考慮し比較的シンプルなものを選ばれることが多いのに対し、婚約指輪は一般的にダイヤモンドを中心に使用した華やかなデザインのジュエリーが好まれる傾向にあります。
婚約指輪は、二人の愛情や結婚の約束を象徴する大切なアイテムとして、多くの人々にとって重要な存在となっています。
どうしてダイヤモンドが選ばれるのか?
数多くある宝石の中でも、婚約指輪にダイヤモンドが定番として選ばれるのはなぜでしょうか。
ダイヤは天然の鉱物の中で最も硬度が高く、この性質がゆえ『固い絆を結ぶ』という意味が込められています。
また、『永遠の絆』や『純潔、純愛』といった石言葉の由来もあり、二人の永遠の愛を約束する婚約指輪に相応しいとして認識されるうちに婚約指輪の定番となりました。
婚約指輪に使用されるダイヤモンドは、一般的にはラウンドブリリアントカットが多く使用されます。
ラウンドブリリアントカットはダイヤモンドの輝きを最大限に際立たせることのできる丸形の定番のカットになります。その他にも四角形で大人っぽいシャープな印象のエメラルドカット、キュートで可愛らしい印象のハートカット、四角形でありながらブリリアントカットを採用したプリンセスカットも繊細さとネーミングの良さに惹かれる方も多く人気のカットになります。
ダイヤモンド選びの基準
ダイヤモンドでよく使用される4Cはダイヤモンドの国際的な評価基準であり、カラット、カラー、クラリティ、カットの4つの評価から品質が決まるのです。
ダイヤモンドの重量はカラット(ct)で表され、1ct=0.2g。一般的にカラット数が多くなるほどダイヤモンドの価値は高くなりますが、ダイヤモンドの透明度やカットの良さも重要な要素であり、透明度が高く、カットが美しいダイヤモンドほど高価になる傾向があります。婚約指輪として選ばれることが多いのは0.3ct前後です。
婚約指輪に使用されるダイヤモンドのカラーは、通常「D」から「Z」のアルファベットで表され、一般的に婚約指輪として多く使われるのがD~Gまでのグレードのものです。ダイヤモンドはカラーレスであるほど希少価値が高くなります。また、無色透明のイメージが強いダイヤモンドですが、実は天然のダイヤモンドでも様々なカラーが存在します。その中でも優しい桜色をしたピンクダイヤモンドは愛と幸福のシンボルでもあり、稀少性が高いことから婚約指輪、結婚指輪としても人気があります。
ダイヤモンドにはインクルージョンと呼ばれる内包物がある場合があり、その種類や位置によって価格が変動することがあります。クラリティはダイヤモンドの透明度を表し11段階に評価されます。インクルージョンが少ないものは価値が高く、最も評価が高いのがFL(フローレス)と呼ばれます。
4Cの中でもかなり重要と言っていいのがカット。カットは唯一人間の手が加えられていてダイヤモンドの輝きの質の決め手とされ、他のどの評価よりもダイヤモンドの輝きを左右する大事なポイントとなります。カットは主にプロポーション、ポリッシュ、シンメトリーの3つの項目に分かれており、これらを合わせた総合評価について5段階で評価されます。エクセレントからプアーまであり、カットのプロポーション、ポリッシュ、シンメトリー共にエクセレントのものはトリプルエクセレントと呼ばれ最高評価になります。
様々なカットのダイヤモンドがありますが、この評価の対象となるのはラウンドブリリアントカットのみです。
どんな婚約指輪が人気?
最近では、ダイヤモンド以外の宝石や、異なるデザインの指輪も人気があり、カラーストーンやモアサナイトを選ぶのもアリな時代になってきました。時代と共に結婚の形も多様化していて、婚約指輪にも個性を求める方が増えつつあるようです。
時代の変化と共に婚約指輪のデザインのトレンドも変ってきており、昔はダイヤモンドが華やかなデザインが人気でしたが最近ではダイヤモンドをリングの中心に配した定番のソリティア、サイドストーンを添えたメレ、小さなダイヤモンドを敷き詰めたパヴェ、リングの全周にダイヤモンドをセッティングしたエタニティの順に選ばれています。この通りTPO関係無しにいつでも着けられるようなシンプルなデザインが人気の傾向にあるのが見てわかりますね。
リングの印象を左右するアームの素材は依然としてプラチナが人気ですが、最近は肌なじみの良いピンクゴールドや、普段身に着けているジュエリーとのバランスを考えてゴールド系のアームを選ぶ方も増えつつあります。
今回は婚約指輪についてご紹介いたしましたがいかがでしょうか。
婚約指輪の選び方はかなり多様化していて、以前はプロポーズの際に渡す方ほとんどでしたが、最近では婚約が決まった後にふたりで購入しに行って、一緒にデザインを決める方も増えています。指輪選びも指輪の価値を重視する時代から自分らしさを求める時代になりました。
婚約指輪の意味や選び方を知った上でふたりでじっくり検討して、長く愛せる指輪を選びたいですね。